フランスの学校事情は?
どんな音楽教育方針なの?
フランス語はどのくらい出来たらいいの?
入学に年齢制限があると聞いたのですが?
どのくらい留学すればいいのですか?
入学・卒業は?
レッスンは?
学費・生活費は?
留学前にしなくてはいけないことは?
最近の留学の傾向は?



フランスの学校事情

学校の種類
 フランスの公的な音楽教育機関は【コンセルヴァトワール】(音楽院)という名称が使われており、各レヴェルごとに多数の学校があります。レヴェルは様々で、パリの国立高等音楽院のような【グラン・ゼコール】と呼ばれる高等専門学校などは、しばしば一般の大学よりも高く評価されています。その他の学校も素晴らしい教育を施しています。
 
▼国立高等音楽院(CNSM)
・パリ国立高等音楽院
フランスで最も伝統があり、水準も高いとされる音楽学校です。
最近Villetteに移転しました。
輝かしいフレンチ・エコールを築き、その地位は不動のものです。

・リヨン国立高等音楽院
1975年設立で、当初からパリに並ぶ教育を展開しています。
 
▼国立地方音楽院(CNR)−パリ近郊に7校、フランス各地に多数
CMSMに次ぐかなり高い水準にあり、高名な教授陣によるレヴェルの高い教育を期待できます。
・パリ国立高等地方音楽院
CNRの中でも最高水準にあります。
古楽器・教育者向けカリキュラムもあり。

・ヴェルサイユ国立地方音楽院

その他、ブローニュ、リュエイル・マルメゾン、サン・モール、ボルドー、ニース、マルセイユ、モンペリエ、エクサンプロヴァンスなどフランス各地に多数あります。
 
▼国立音楽院
CNRに準ずる組織で、かなりの水準を維持している学校が多くあります。ただし、傾向や水準は様々なので事前の情報収集は必須。

パリ近郊では、モントルイユ、セルジ・ボントアーズ、シャルトルなど
 
▼公立音楽院
市立の学校でパリ各区やリヨンなどにあります。
各校に特色があり、国立高等音楽院へ入学する為の準備としてだけでなく十分に留学する価値のある学校も多くあります。

パリ市立のものとして、モーツアルト音楽院(1〜4区)、フォーレ音楽院(5区)、ラモー音楽院(6区)、ベルリオーズ音楽院(10区)、ショパン音楽院(15区)など。
 
▼私立音楽学校
国公立の学校が充実している為私立学校は稀な存在ですが、以下のような学校があります。

・エコール・ノルマル音楽院
広く外国人にも門戸を開いた、演奏家向けの学校です。

・スコラ・カントルム音楽院
理論・作曲・フーガ・和声などいわゆる【エクリチュール】を勉強したい方に最適です。
 
例としてここに紹介した学校はフランスの音楽学校の一部です。当社では、数ある学校から留学を希望される方それぞれ似合う学校をマルグリット・フランスのカウンセリングを通してアドヴァイスする事も可能です。学校選びで困っている時などご相談ください。


基礎音楽教育の重視  ▲上へ

フランスのソルフェージュ教育は非常に確立しておりこの過程をマスタ
ーしてから 各楽器の習得に移ります。
日本でもピアノやヴァイオリンを幼少期から始めますが、 それと同時に
フランスではソルフェージュ教育が施されます。また、内容も日本よりも
充実したもので、かなり違いが見られます。

・聴音(1声から4声 調など事前に知らされることはない)
・視唱(コールユブンゲンのようなものはない 初見力重視)
・読譜(7種の音部記号必須 移調)
・リズム
の4分野に大別されます。
最近は【フォルマシオン・ムジクル】という実際の楽曲をテキストに用い
る難易度のあまり高くないものも増えてきましたが、依然
【ソルフェージュ・デ・ソルフェージュ】や【マニュエル・プラティック】といっ
た難しい教材が用いられています。
学校ではこのほか室内楽、和声、初見、音楽史などを履修します。


演奏解釈  ▲上へ

フランスでは長い伝統に基づいた意味深い解釈が浸透しています。
様々なスタイルを持つ日本の教育とはひと味違う教育に出会うことで
しょう。


その他- フランス語・留学期間・年齢制限  ▲上へ

音楽に限らず各種専門学校において、フランス語学力を修学条件にし
ている学校はほとんどありませんが、フランス語しか話さない先生も多
くいるので、最低限のフランス語は事前に習っておくことが無難でしょう
留学期間は人によりますが、ディプロマ取得に必要な最短期間は2年
です。
各国公立学校には入学時の年齢制限があります。
(例えば、国立高等音楽院の弦楽器及びピアノで23歳程度まで)
但し、外国からの入学は多少の融通が利くこともあります。



入学・卒業は?  ▲上へ

CNSM・CNRでは入学試験が行われますが、他の学校はレベルチェック
で済んでしま うことがほとんどです。また、国公立の学校には入学時に
年齢制限がある場合があり ます。

卒業時に、国公立は1等賞(プルミエ・プリ)、2等賞、合格、不合格の
判定 がなされ、私立ではディプロマ「演奏家資格」「教育者資格」が与
えられます。卒業 は入学より難しいということを頭に入れておきましょう
留学期間は人により違いますが、ディプロマ取得に必要な最短期間は
2年です。


レッスンは?  ▲上へ

同時期にそれぞれの時代の楽曲を学んでいくことが多く、短期間に幾
つもの曲を掛 け持つので、レッスンはハードです。
また、他の学生のレッスンを聴講することも勉強の一環とされ、公開レ
ッスン形式で授業を行います。常に人前で演奏しますから、 開かれた
レッスンといえるでしょう。場慣れのチャンスでもあります。学校では、
専攻の楽器の他、室内楽、和声、初見、音楽史なども履修しますが、
特に聴音、視唱、 読譜といったソルフェージュ教育はレベルが高く、日
本とはかなり異なります。


学費・生活費は?  ▲上へ


国公立の場合、授業料は年間約10万円くらい、私立の場合、年間約
30万円です。生活費はパリの場合、東京で一人暮らしする場合と同じ
くらいと考えてよいでしょう。 (だいたい月15-20万円)


留学の前に   ▲上へ

留学するためには、日本にいる間に事前に音楽学校もしくは語学学校
に入学を申し 込み、フランス領事部と交渉し、[学生ビザ]を取得しなけ
ればなりません。
その後、フランスで住居を探し、学校に入学後、[滞在許可証]を取得し
ます。
ヨーロッパの新学期は9月からなので、春や夏にフランス各地で行われ
る音楽セミ ナーに参加して、自分が師事したい先生を見つけてから、
本格的な留学生活に入るのもよいでしょう。
また、音楽学校に入学する前に、語学学校に入学すると、秋からの留
学生活がより充実したものになります。

シャントクレールでは以下の学校を中心にご紹介しております。
・アコール語学学校:パリの中心に位置します。会話を優先し、外国人
にもフランス人にも1年を通して開講しています。


留学最近の傾向   ▲上へ

近頃は、音楽大学出身ではないけれども好きで音楽を続けてきた人が
フランスへ留学するというケースが増えてきました。
日本では、小さい頃から特別な音楽教育を受けた人しか音楽大学に入
学できないという風潮がありますが、フランスでは一部の学校を除いて
入学に際し、試験も年齢制限もなく、[門戸が広い]といえます。
日本に比べ、学費が安いのも、魅力的です。